みさき中央霊園でのお墓工事の様子を、ご紹介します。
土台づくり〜基礎工事
土台づくり〜巻石の設置
墓石組み上げ
今日はこの墓所(2聖地)に、お墓が建てられます。
朝の7時から作業に取り掛かります。
まずは、隣のお墓との位置を、ミリ単位で慎重に揃えて位置取りをしています。
次に、墓所を掘っていきます。
「固いですね。」
固いのは地盤がしっかりしている証拠です。
電動ハンマー「ランマ」で地盤を固めていきます。
建造物がしっかり建つには、固くてしっかりした地盤が不可欠です。
頑丈なお墓の基礎を作ってゆきます。
型枠を取り付けます。
手際よく、二人の職人さんの連携作業です。
土台のコンクリートには、ひび割れを防ぎ、強度を上げるため、構造強度を計算に入れて、ワイヤーメッシュを入れます。
いくらよい墓石でも、お墓が傾いてしまっては台無しです。
この基礎工事は、お墓づくりにおいて、本当に大切なのです。
丁寧な作業です。
きれいに仕上がりました。
固まるのを待ちながら、次の工程の準備作業を続けます。
墓石をトラックから降ろしてきます。
慎重に、慎重に、扱います。
石材の接着面を削っております。
大切な墓石の扱いをご覧下さい。決して地面に直接置かれることはありません。
木枠に包装されておりますのは、文字彫刻をされた棹石と霊標です。
土台になる巻石を組んでいきます。
この巻石を、隙間なく、平行に、きれいに組み上げるのが最も大切で、難しい作業なのです。
「あと1.5センチ。3ミリ。1ミリ。」
重い墓石をミリ単位で動かします。
水平機と巻尺、槌を、何百回と使いながら、微調整が繰り返されます。
接着剤を塗っている様子です。
巻石自体の位置をあわせ、同時に周囲のお墓との位置も合わせます。時間がかかります。
四隅の固定にも工夫がなされています。
まず、このように下部をサイコロ状の墓石で固定します。
巻石の継ぎ目が広がってこないように、近年では、このような金具を使って固定するのが一般的になってきています。
しかし、金具で固定するだけでは、まだ十分とはいえません。私たちの工事では、このように、石材でも同時に固定しています。
こうして、金具と石材とで、上下二重に固定し、固定強度をグンとアップさせています。
完成したら見えなくなる部分ですが、丈夫なお墓のためには、ここでしっかりとした仕事が求められるのです。
二人の連携で、丁寧で粘り強い作業が進みます。
納骨室の部分です。最も大切な部分ですから、心をこめて組み上げます。
お骨が自然に帰ってゆく、大切なカロート(納骨室)の部分は、四隅を石材でしっかり補強しています。
納骨室用の土が入ります。
ところで、巻石と地面の接面に、小さな穴があけられています。ご確認いただけますでしょうか?
お墓の中に水がたまるのは問題です。どれだけ丁寧に組み上げても、雨が降ればお墓の中には多少の水が入ってしまいます。
そこで、お墓の内部の水はけをよくするために、このように、水抜きの穴を確保しています。
土台の部分が完成いたしました。
土台がしっかり組みあがり、次はいよいよ、墓石を組上げてる工程に移ります。
ここでも、補強を忘れません。
丈夫で、美しいお墓を作るのが職人の仕事です。
本日の墓石の組み上げでは、昔ながらの滑車つきの機材を使います。
大切な墓石ですから、傷をつけないように細心の注意が払われています。
重量があり、傷つけてはいけない墓石を扱う作業ですから、緊張感がみなぎります。
「みさき中央霊園」では、このような建墓の過程を、施主さんのご家族の皆さまに、ご自由にご見学いただいております。
一歩間違えば石も人も傷みますから、慎重に、慎重に。
墓石はたいへん重いです。
声を掛け合って作業をします。
1ミリのズレも許しません。
最も大事な、棹石の取付けの様子です。
無事に組みあがりました。
美しいお墓ができれば、それは職人の喜び・誇りでもあります。
入念に磨き上げ、棹石に真っ白いさらしを巻きます。
棹石にさらしを巻いたあと、残りのパーツを組み上げていきます。
玉砂利を敷き、石の継ぎ目を塞ぎます。
玉砂利は落ち着いた色合いのものを選びました。
霊標を取り付けます。
ほぼ完成いたしました。
墓石の継ぎ目のわずかな隙間は、コーキング材で埋めていきます。
そのときにこのようにテープを貼ってから作業をしています。
乱暴な業者では、テープを貼らずに作業をし、はみ出した部分はシンナーでふき取りますが、テープ貼って作業をすれば、墓石にコーキング材がはみ出さず、シンナーでふき取らなくてもよいので、石の表面を傷めません。 仕上がりもきれいです。
美しく、丈夫に、完成いたしました。
時刻は夕方の五時過ぎです。 ありがとうございました。 このようにして、あなた様に安心していただける、頑丈で、美しいお墓を、私たちはつくっています。